2011年03月24日
長くなるけど、怖いけど、今の気持ちを書いておこう
- はじめに -
東北地方太平洋沖地震によりお亡くなりになられた方々の
ご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の方々、
ならびに被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
- 気持ち -
この未曾有の災害が起きて以来、このブログをはじめ、
自分で何かを発信する。という事が出来ずにいました。
理由は、私は一応「音楽家」の立場をとっているから。
さらに、最低限の環境「衣•食•住」が整わず、
究極の状態の中では、「文化」の力なんてのは及ばない
との想いがあります。
沢山の音楽家や芸人さんやアーティストが
すぐに行動を起こしています。
それをみて「素晴らしいな〜!」って心から思う。
でも、少なくともここ十数日の私には勇気がなかった。
きっと沢山の方々がそうであったと思うのですが、
私自身、少々情緒不安定な状態に陥りました。
※「今、目の前にある、こなすべき事を精一杯する」
※「人々に役に立つ出来るだけ確かな情報を得る」
※「そして、その情報を周りに伝える」
※「募金をはじめ、今の自分が出来る支援に努める」
そんな事くらいしか思いつかず、
さらに、あまりにも自分に出来る事が限られている事を
改めて目の当たりにし、情けない気持ちになりました。
ここ数年は「前向きな思考」を努めてきたつもりですが、
ネガティブムードに陥っていた事も否めません。
じゃ、どうすんの?って必死で考えた時に、
やはり、上記に記した事しか思い浮かばないんです。
かといって、今迄どおりって事ではないんです。
「自分の出来る事」をさらにブラッシュアップし、
「社会に役に立つ事」を意識しながら、未来を見、
ひたすら日々の充実に努める以外にありません。
- 音楽家として -
2009年10月16日にこの世を去った加藤和彦さん。
日本を代表する音楽家である彼の遺書には、
「世の中が音楽を必要としなくなり、
もう創作の意欲もなくなった。
死にたいというより、消えてしまいたい」
とあったそうです。
メジャーグラウンドで活動をさせてもらった時期。
「伊藤銀次」というアーティストのラジオ番組に
出演させてももらった事がありました。
オンエアの後、立ち話でこんな話を聞いた。
加藤和彦さんがその時付き合っている女性と
電話で話していた。
二人ともベッドに横になって長話に。
そのうち彼女は眠くなり、寝てしまった。
朝目を覚まし、まさかと思いつつも、
慌てて受話器を取り、
「もしもし」と言ってみた。
すると、受話器からは
「おはよう」「よく寝たね」
と、即答で加藤和彦氏の優しい声が聞こえてきた。
起きる迄、何時間もずーっと待ってた。
伊藤銀次さん曰く、加藤さんは全てがスタイリッシュで
生活のすべてが演出されているかのよう。
とおっしゃっていました。
日々が演出されたようなスタイリッシュな思考と、
現場で体感する今の音楽業界の現状とのギャップに
苦しまれたような気がしまします。勝手な想像だけど…。
加藤さんの自殺の一報を受けた時の私の思いは
「卑怯だよ〜!」だった。
「あんたが、そんな事言って、先に逝ったら、
俺たちどうすんだ〜!卑怯だ〜!!」
そんな考えが最初に頭をよぎった。
そんなの、あまりに寂しすぎる…。
「衣•食•住」
これが生きてゆく基本。
文化はその基盤があっての話。
しかも、その文化も多様化してきている。
70年〜80年〜90年代の音楽が人々に及ぼした影響力
これはとてつもなかった。流行の最先端は音楽だった。
音楽を聞く事、する事、関わる事が最高にスタイリッシュだった。
音楽を生業にしていたりする人は今大変です。
良いとか、悪いとかではなくて、
いや、いい意味で、篩(ふるい)にかけられてる気がする。
きっと偉大な音楽家の先人達もそうだったのだろう。
だって、ベートーベンもモーツァルトもバッハも
今の時代にちゃんと生きている。
試されているんだな。
じゃ、音楽は影響力をなくしたのか?
そうじゃない。という事が今回判った。
- すでに、私が救われてる -
ジャーナリストの上杉隆さんが、ラジオの番組の中で
被災者に対し、「今必要なものは?」との問いに、
被災者はこう答えたそうです。
「まずは水」
「次に、情報」
「そして、うた」です。
高齢者には「上を向いて歩こう」
子供とそのお母さんには「アンパンマン」
をかけたそうです。
「うた」が3番目にくるんだ〜。
「メシ」の前に「うた」なのか〜。
とても救われた気がしました。
私自身は「音楽のチカラ」というものを実感しています。
ただ、上記に記したように、
「社会にとっての音楽」はどのくらい必要か?
と、考えた時に、その影響力は薄まっているかも…。
と考えていました。
でも、違った。
音楽そのものの影響力や価値は何にも変わっちゃいない!
それを顔を見た事もない、被災者の方に教えてもらった。
少なくとも、私が被災者に差し伸べる事の出来るモノの
何百倍も被災者の方に救済してもらっている。
という事は間違いありません。
ありがとう!
気を取り直して、頑張ります。
引き続き、張り切って参ります!!!
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